「記録映像」は用途の見極めが大事 Vol.2
第一弾では何が目的である映像であるかを見極めた上で映像制作を行うことが重要という内容をお伝えしました。
※前回の記事を読む:
今回は用途や目的によって見極められた記録映像の撮影方法やカメラ台数、編集方法などの考え方をお伝えしていきます。
下記のように分けられるとします。
①ファンに向けた販売用映像
②内部で使用する勉強や鑑賞用映像
③保存のための記録用映像
④宣伝のためのPR映像
①の場合は、多くのカメラを使用してお客さんの位置から見えない角度で写し、音楽に合わせて映像を切り替え、引き画で見るよりもかっこよく演出する必要があります。
アイネクストでもよく担当する、ダンス公演の場合は、ライブ映像とは違って誰かの表情を印象的に写す、誰かの腕の動きや足のステップをクローズアップで抜く、というよりもダンスの「構成」がきちんと見えるように全体、若しくはグループごとに「動き」が見えるように撮影・編集しなければいけません。
次に、②のような内覧用の撮影では、今ではYouTubeなどにアップロードして活動の宣伝や鑑賞を行うでしょうから、多少は④の要素も入りますが、主な目的は自分達の姿を見たい、ということです。「均等性や公平性」が重視されます。
音が必要であるような撮影では、音がきちんと綺麗に録れていなければなりません。
カメラ台数も、全員がきちんと写っている引き画・上手側をメインで写すカメラ・下手側をメインで写すカメラなど、最低3カメは必要になってきます。状況によっては、センターを常時写すカメラなども必要になってきます。
舞台の場合は舞台袖からのカメラの配置も必要になってくることもあります。
こうした様々な判断をすることで、一発勝負である撮影を安全に臨むための準備ができるわけです。
映像制作も準備が7割。
しっかりと用途を見極めた上で、撮影・編集を行いましょう。